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Introduction
元ペーパードライバーが教える駐車テク
私は元タクシードライバーでも、
元トラック運転手でもありません。
何を隠そう元「ペーパードライバー」です。
時間に自由の効く大学在学中に免許を取ったものの、
それから車を購入することもなく10年が過ぎてしまいました。
今思えば、中古の車でも何でも買って、早いうちに慣れておけばよかったのです。
しかし、当時はまったく必要性を感じず、
免許証は身分証明書の役割だけをもったまま、
着々とペーパードライバーの道をたどっていきました。
この10年間で運転をした回数はほんの数えるほど。
レンタカーで友達と出かけるとき、くらいですね。
でもそのたびに駐車(車庫入れ)が苦痛でしかたありませんでした。
そんな人が駐車テクを教えられるの?
と不安ですか?
大丈夫です!
それはなぜか? 次項でお伝えしましょう。
新車購入後1ヶ月の苦悩の末にたどり着いた結論
上でお伝えしたように、
私はペーパードライバー歴10年以上のベテラン(?)
でした。
しかし、昨年のこと、駅から離れた新居への
引っ越しに伴い、一念発起して軽自動車を購入したのです。
車を買ったからには運転しなくてはならない。
そしてもちろん、駐車(車庫入れ)もしなくてはならない。
そんなわけで、特訓と苦悩の日々が続いたわけです。
最初の駐車は、自宅マンションの駐車場。
両脇には、なんと高級ワンボックスとBMW!
おっかなびっくり、何度もハンドルを切り直してようやく最初の駐車が済みました。
その後空いている駐車場で何度も練習積みましたが、どうもなかなか上達しない。
インターネットでコツを調べたり、
マニュアル本を何冊か読んだり、
運転の得意な友人に相談してみたり。
よく言われるのは、
「慣れ」
「感覚をつかむこと」
「練習あるのみ」
というようなことです。
でも、買ったばっかりの車、慣れない運転で、
そんなことを言われても、練習自体が苦痛ですよね。
思い悩みました。
私はただひたすら、地道に練習を続けました。
雨の日も風の日も
そして、だんだんと上達していったのです。
…というのはウソです。
ある日突然、上達したのです。
これには、隣に座る妻も驚きと感動の表情を浮かべていました。
このサイトでは、
私がどのようにして、ある日突然駐車(車庫入れ)が上達したのか、
何をつかんだのか、
をできるだけシンプルに、わかりやすくお伝えしたいと思います。
駐車(車庫入れ)はカップラーメンを作るようなもの
突然ですが、駐車(車庫入れ)って、難しいのでしょうか。
いいえ。
大型トラックを手狭なコインパークに駐車するならば
相当なテクが必要でしょうが、
一般的な駐車場に軽自動車を駐めるなら、
ポイントさえ押さえれば誰にでも、本当に誰にでもできます。
そう、たとえばカップラーメンを作るのと同じように。
突然ですがここで、カップラーメンの作り方をカンタンにおさらいしておきましょう。
- 400mlのお湯を沸かす。
- かやくとスープを麺の上にかける。
- やけどに注意してお湯を内側の線まで注ぎ、3分間待つ。
- 調味油を入れ、よくかき混ぜてできあがり。
だいたいこんな感じですね。
それでは駐車(車庫入れ)は?
- ハンドルを左(右)に切る。
- そのまま前進する。
- ハンドルを右(左)に切る。
- そのままバックする。
- 位置が合ったらハンドルを正位置に戻す。
- さらにバックし、適当な位置で停まる。
※右方向への横列駐車の場合
こんな感じでしょうか。
はい、カンタンですね。
おそらく皆さんはこう思ったのではないでしょうか。
「カンタンて言うけど、それが難しいんだよ!」と。
そのとおり。
上の駐車手順は、「もうできる人」の目線で書かれています。
そして、多く人が上のような言い方で「まだできない人」に伝えようとします。
だから、難しい。
ところで、上のカップラーメンの作り方と、駐車の方法には大きな違いがあります。
それは何でしょうか?
答えは、駐車の方法に「どのくらい」が抜けているという点です。
「400mlのお湯」「内側の線まで」「3分間」
これらの情報はとても重要です。
この部分が詳しく書いてあるからこそ、カップラーメンは誰にも作れるのです。
上の駐車の方法には、これらの情報が抜けているのです。
そして駐車が苦手な人にとっては、
一番大事なのがこれらの「どのくらい」という情報なのです。
「ハンドルを左に切って」と言ってもどのくらい切ればいいかわからない。
「位置が合ったら」と言ってもどれが合った状態なのかわからない。
当然です。
不慣れなんですから。
それは、新人のラーメン職人に親方が「ちょうどいい具合に旨いだしを取れ」と
指示を出すようなものです。
ムリですよね。そんなの。
私も1年前はそうでした。
人に聞いてみても「感覚をつかまないと」と言われ、途方に暮れる始末。
あえて言いましょう。
最初は感覚をつかむ必要なんてありません。
というか、それは結果としてついてくるものであって、
目的でも手段でもありません。
「感覚をつかもう」と思って練習を繰り返しても、
たいへんな割に上達が鈍く、運転が楽しくなくなってしまいます。
もっとシンプルにいきましょう。
ポイントさえ押さえれば、カップラーメンを作るようにカンタンにできます。
次項ではいよいよ、具体的な駐車(車庫入れ)の方法を見ていきましょう。
Technique
「どのくらい」に着目した駐車(車庫入れ)の方法解説
それではポイントを押さえた具体的なステップを見ていきましょう。
このとおりにやれば、誰でもカンタンに駐車(車庫入れ)ができるようになります。
この項では、もっとも基本的な例として、向かって右方向に駐車スペースがある場合の横列駐車の方法を解説します。
注:実際に練習するときはくれぐれもご注意を。駐車場の状況は千差万別。言葉だけを鵜呑みにせず、自分の目でもしっかり確認しましょう。
Step1 「約束の場所」
一番大事なこと。それは、決まった位置から始めることです。
同じ位置から始め、同じだけハンドルを切り、同じだけ進んだりバックしたりすれば、自ずと適切な位置に駐車できるようになります。
決まったスタート位置。これをこのサイトでは、「約束の場所」と呼ぶことにします。
それから、駐車の練習をするとき、両隣にはできるだけ車がいる方が望ましいです。
なぜかというと、車がいないとミラーで両脇のスペースを確認しにくいからです。
まずは上図のような場所に車を停止させましょう。これが、「約束の場所」です。
ちなみにサイドミラーではこのように見えています。
運転席側のサイドガラスからはこのように見えています。
Step2 「はじめの一歩」
「約束の場所」に車を停止させたら、ブレーキを踏んだまま、ハンドルを目一杯左(反時計回り)に切ります。
車のハンドルは右、左とも2回転弱が目一杯です。これは覚えておきましょう。
ハンドルが止まるまで切ったら、ブレーキを離してゆっくり進みます。
進む距離は2.5~3m程度、クリープ現象で6秒程度です。ここでまたブレーキ。
右のサイドミラーでは、このように見えているはずです。
Step3 「いざ後ろへ…」
停止した状態で今度はハンドルを目一杯右(時計回り)に切ります。
ハンドルが止まったら、ギアを「R」に入れ、ブレーキを離します。
右のサイドミラーでこのように見えたら、またブレーキ。
Step4 「まっすぐに後ろへ…」
停止した状態で、ハンドルを左回転させ、正位置に戻します。
※ここで、ハンドルは2回転弱で正位置であることを思い出してください。
ハンドルが正位置で、車が真っすぐになっていることを確認しつつ、バックします。
止まる位置は、隣の車の運転席と同じくらいを目安にしましょう。
止まったとき、ルームミラーでどう見えているかを確認しておくと、隣に車がいなくてもわかるようになります。
以上です。ポイントを整理します。
・ハンドルを回しているとき、車は動かしません。
・ハンドルは目一杯右か、目一杯左か、正位置のみです。
・進む距離もクリープ現象での秒数ではかります。
ハンドルの回転幅やクリープ現象での進み方は、車種によって多少の差はあると思いますので、その辺はご自身の車で確認してみてください。
このサイトでは、向かって右側への横列駐車を解説しましたが、
向かって左側への横列駐車もほぼ同じ要領で行えます。
ポイントとしては以下です。
・「約束の場所」を1m程前進した位置にする。
・上記手順の右と左をすべて逆にする。
右側への横列に慣れたらぜひ挑戦してみてください。
Column
コラム1~いつもバック駐車がいいとは限らない
皆さんは駐車場を見つけて、さあ、車を停めよう、というとき、すぐに「バックで停めなきゃ」と決めつけていませんか?
私は運転に慣れない頃、
「バックは難しい、できれば前進で停めたい。でもバックで停めなきゃ」
と思っていました。
でも、、これって本当に正しいのでしょうか。
そもそもバックで停めなければならない理由とはなんでしょう。
いろいろと理由は考えられますが、もっとも大きな理由は、「出るときに出やすい」ということではないでしょうか。
だとすれば、出にくくなければ、ムリをしてバックで停める必要はないわけです。
それどころか、バックで入れようとしたために、何度も切り返さなければならず、入れるときと出るときのことを総合しても却って手間が増えてしまった、なんていうこともあり得ます。
以下のようなシチュエーションが、前進で停めた方が良い例です。
パターン1 コンビニなど
【入るとき】
いわゆる「まっすぐ突っ込む」という停め方です。
カンタンですね。
バックで停める方法をイメージしてみてください。ちょっと面倒ですよね。
【出るとき】
こういう駐車スペースの場合、まっすぐ突っ込んでも、出るときも困りません。ポイントは、手前にゆったりした空間がある、ということですね。
バックで発進するときは、歩行者や他車にくれぐれもご注意を。
パターン2 高速道路のSA・PAなど
【入るとき】
これはそもそも前進駐車のために作られている駐車場ですから、
むしろバックで停めるのが難しいです。
狭い日本の駐車場事情ではあまり作られませんが、「入りやすく出やすい」という、ドライバーに優しい構造なので、安心して前進駐車しましょう。
【出るとき】
こういう駐車場の場合も、手前にゆったりスペースをとってあるので、一回の切り返しで出られることが多いです。
これももちろんバックで発進の際は目視で注意してくださいね。
コラム2~バック駐車に便利なグッズ
最初にお伝えしたとおり、私はペーパードライバーでした。 ★C816★バックカメラ 赤外線暗視機能付き 正像□鏡像切り替え可 新品価格 新品価格 後方視界確認用バックカメラ&バックモニターシステム(防水タイプ) 夜間も便利!レンズも違う、映りが違う!パーキングモニター駐車場の車庫入れ 後方車両やバイクを画面で確認出来ます。 土日祝祭日も即日発送 新品価格
そんな私が新車を購入して、不安だったのはやはり、駐車のときに新車をこすってしまわないかということ。
自分の車だけならまだしも、他の人の車に傷をつけてしまおうものならたいへんな迷惑をかけてしまいます。
そこで、新車購入のときに迷わず選択したのが、「バックモニター」と「コーナーセンサー」。
バックモニター…車の背部にカメラを設置し、それを運転席から目視できるモニタ(カーナビ画面等)に映すことで、後ろの様子を見ながらバック駐車ができるようにするもの。
コーナーセンサー…車の四隅にセンサーをつけ、そのそばに障害物が近づいたとき、アラームを鳴らして知らせてくれるもの。
どちらも、バック駐車に慣れてしまえば不要なものですが、
とにかく最初は重宝しました。
ディーラーオプションで純正品をつけましたのでそこそこの費用を払いましたが、見える安心感、音で知らせてくれる安心感は、その金額に見合うものでした。
これから車を買う方はぜひ検討してみてください。
もう車は購入した、という方には、
サードパーティ製品もあるようですので、後付けもできますよ。
こんな商品があるようです。
■バックモニター
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